【下顎第二大臼歯の根管治療】について
新潟市西区小針南台の歯科
西原歯科クリニックです。
下顎第二大臼歯の根管治療について。
神経の炎症は歯髄炎といい、
ミュータンス菌などが出す酸によりエナメル質、象牙質が脱灰し、病原細菌が神経(歯髄)に侵入することによって起こります。
痛みが治まっても元に戻らないために、やむを得ずその歯の神経(歯髄)をとらねばなりません。
当院では麻酔は痛みがないように広めに効く伝達麻酔と
歯の周囲に行う浸潤麻酔を行います。
歯を削り、歯の神経に達した後、
ゴムのマスク(ラバーダム)を行います。
患者さんには、鼻呼吸がきちんと出来るかどうかを確認してから行います。
患者さんは、お水が喉にいきづらいので、鼻呼吸が出来る方は楽なようです。
歯科医も、治療する歯に集中出来ますから根の治療に限らず、行ってもよいと思っています。
歯の根の神経は大変複雑な形態です。
因みに、写真の歯は下顎の第二大臼歯ですが、左手側奥から虫歯が進行してしまい、神経に達していました。
右手側(手前)の神経は、二つに分かれています。
また左手側(奥側)の神経は、一つに見えなくもないですが、二つに分かれています。
上の図は、イタリアのVertucci先生の分類ですが、
それによると
奥側の神経が2本あるのは、わずか4%の歯になります。稀と言えると思われます。
一つの歯に、神経の管が4つあった事になります。
この4つの神経をきれいにして、消毒していく必要があります。
一つの神経をきちんと治療するのには、時間がかかります。
麻酔~治療が終わるまで2時間かかることも。
歯を守るために予防を推進していますが、虫歯が進行してしまうと、神経の治療が必要になります。
痛くなれば治療をすれば機能回復も可能ですが、その前に予防、または健診をおすすめします。
新潟市西区小針南台3-6
西原歯科クリニック
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