SPTにおける「力」のコントロール
咬む力は、個人差があります。
長期にわたって歯の健康を維持するには、
健全なエナメル質の保存と歯周組織の健康が大変重要です。
では、歯周病になってしまった場合には、何をしなければいけないか?
歯周病の根本的治癒は、難しい。
病的歯周ポケットの改善は、手術による改善が一般的です。
2016年9月に骨移植材料が保険適用になりました。
特殊な手術を出来ない、希望がない場合は、
通常、長期的なSPT(歯周病サポート療法)
が必要です。
そのSPTで重要なのは、力のコントロールです。
SPTは、細菌による炎症のコントロールだけでは成り立たず、
力のコントロール も 大変重要です。
何故か?
歯周病は、健康な歯周組織が失われている状況です。
「歯を 土中に埋められた杭に例えると分かりやすいと思います。
杭がぐらぐらとなる場合はどのような場合でしょうか?
杭の 回りがぬかるんで緩くなる場合
、歯周病で言えば炎症が進んでしまった状態です。
もう一つ、横方向から繰り返し強い力がかかった場合
地面が緩ければ、あまり強くない力でも杭への影響は大きくなります。
歯周病でも同じです。
歯周病が、進めば進む程、通常の咬む力であってもその影響は非常に大きくなります。」1)
(写真1)
咬みすぎるのも良くはありません。
ただし、成長期のおこさんは咀嚼が、成長を 促しますので、よく咬みましょう。
硬いものを咬みすぎると、やはり歯も悲鳴をあげます。
過ぎたるは及ばずが如く。
何事も過ぎてはいけません。
参考文献
1)SPTケアの発想の歯周治療
東京医科歯科大学 臨床教授
内山 茂先生著
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